大阪歯科大学 歯科技工士専門学校
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DENTALなお話

こんなお話知ってます?

江戸時代の入れ歯

江戸時代の中ごろには入れ歯はもう普及していたといわれています。
入れ歯を作る職人は「入れ歯師」と呼ばれ、入れ歯師は、親方に弟子入りして修行した後、一人前になると免許をもらい独立したそうです。
手先の器用な日本の入れ歯師は当時の技術としては、かなり高度なものを作っていたらしく、とても高価で身分の高い人しか入れ歯を使うことができなかったそうです。

総入れ歯を入れていたことで知られる江戸の文化人、本居宣長は彼の著書「紀州日記」のなかで、「昨日津の入れ歯師参り、入れ歯いたし申候。殊の外よろしき細工なるものにして、・・・口中心持わろくもなき物に御座候。」と記しています。
彼はとても満足のいく入れ歯を作ってもらったようです。

"目には目を歯には歯を"

"目には目を、歯には歯を" あまりにも有名なこの言葉は、紀元前18世紀のバビロン王ハンムラビが制定した「ハンムラビの法典」の中の「同害復讐法」(第196条以下)に出てきます。
ハンムラビ法典は報復刑法、あるいは同害刑法といわれ、歯に関する条文(第200条)には「もしある市民が、彼に対等の市民の歯を打ち折るならば、彼の歯を打ち折らなければならない」とあります。
これは「やられたらやりかえす」というような、いわば復讐を奨励するかのような響きがあり、実際、そのような意味合いでこの言葉を使われたりしていますが、本当は恨みのあまり、相手を過度に傷つけたり殺したりしないで、同等の傷をつけるということでそれ以上の報復をしてはならないという事なのだそうです。

虫歯を激減させたフィンランド

最近ではすっかり有名になった「キシリトール」ですが、キシリトールのおもな原産国であるフィンランドは、今や予防歯科の先進国です。

しかし、かつては世界有数の虫歯大国だったことはあまり知られていません。
日本と比べると、一人当たりの年間砂糖消費量は、日本は20kg弱で、フィンランドでは40kgです。
甘いものが好きなフィンランドの人達は、日本の2倍の砂糖を消費していることになります。

そこで1972年、フィンランドでは虫歯治療にかかる膨大な医療費をなんとかしようと、国をあげて虫歯予防に取り組みました。
口腔衛生指導や食事指導、フッ素塗布、キシリトールガムの導入などを実施した結果、なんと1997年には3歳児のDMF指数0.2、6歳で0.2、12歳で1.1と劇的に減少し、虫歯予防における取り組みは大成功を納めました。
このような結果を踏まえ、現在、虫歯予防において世界は多くのことをフィンランドから学ばなければなりません。

※キシリトールとは、白樺や樫などの木から作られる天然の甘味料のこと。キシリトールは砂糖のように虫歯菌(ミュータンス菌)に分解されず、虫歯にならず、さらに虫歯菌の増殖を抑えることができる。また、唾液の働きをよくするため、歯の再石灰化を促進する働きもあると言われている。

抜けた歯はどうしたらいい?

子供の抜けた歯、みなさんはどうしていますか?

丈夫できれいな歯が生えてくるように願いを込める気持ちは世界中同じようですが、その方法はさまざまです。

日本では「ねずみのように強い歯になーれ」とおまじないを唱えながら、上の歯が抜けたときは縁の下に投げ、下の歯が抜けたときは屋根に放り投げるという風習があります。
同じような風習は、中国、韓国、シンガポールなどにも見られ、アジア地域で共通しているようです。

アメリカ・カナダ・イギリスでは、夜寝る時に枕の下に抜けた歯を入れておきます。
そうすると、眠っている間に歯の妖精がやってきて、抜けた歯を持っていき、その代わりにコインを置いていってくれるそうです。
また、メキシコ・フランス・スペインでは、 枕に下に入れた歯は、ちびネズミが持っていって、代わりにプレゼントを置いていってくれるそうです。

チリ・コスタリカでは、抜けた歯をイヤリングにして、自分で身につけておくそうです。

またイタリアなどでは、素敵な箱に抜けた歯を入れて保存しておくんだそうです。

不要になった金歯・銀歯はどうなるの?

歯の治療で古い金歯などが不要になった場合、患者さんは持って帰ることができますが、ほとんどの場合、そのまま歯科医院で処分してもらうことになりますよね。
そしてその不要になった金歯・銀歯は、ある程度量が増えてきたら業者が買い取りに来ます。
それは歯科医院の収入になります。
ですから、「私は記念に持って帰りたい」「私の金歯を歯科医院の収入なんかに利用されたくない」(笑)と思っている方は、ちゃんと歯科医師に「持って帰りますから」と伝えましょう。
ただやはり資源は限りあるものですし、業者に渡せばリサイクルされる訳ですから、無駄に持っているのでしたら、再利用した方がいいかも知れませんね。

1本だけ高くて合わない義歯を入れたら?

義歯を作る上で咬み合わせは最も重要といって良いでしょう。 もし、健康な口の中に1本だけ高く合っていない人工の歯を被せたとすると、一体どういう反応をするのでしょうか?予想されるさまざまな反応を考えてみると、15通りの異なる反応をするのです。

  • うまく合っていない高い歯は、度重なる強い力の負担のために歯の神経が刺激される。歯の中の神経が充血し今までの刺激では感じなかった、熱さや冷さに過敏になるか、痛みが出るようになる。いわゆる熱いのや冷たいのにしみるようになる。
  • さらに、度重なる強い力の負担のために歯を支えている歯根膜が外傷となり、その歯に少し触れるだけで痛みを感じる。
  • 歯を支えている歯根膜が外傷となり、さらに歯の周りの歯槽骨が少し無くなる、歯根膜が断裂し動揺し始める。
  • 度重なる強い力の負担に対して、歯根膜や歯槽骨が充分抵抗できた場合、今度は歯がすり減ってくる。
  • 高いクラウンが被っている歯の、歯根膜にある高感度のセンサーにより、噛み合わせが調和していないことを感知する。咬みやすそうな位置を求めて、下顎の位置が変化し、その結果、ほかの歯がすり減ってくる。
  • 咬みやすそうな位置を求めて、下顎の位置が変化し、そのまま強く咬んでいると、ほかの歯が動揺し始める。
  • 歯根膜にあるセンサーが常に興奮状態となり、咬みやすそうな位置を求めて下顎が位置変化する。そのまま強く咬んでいると、咀嚼筋が過度の活動状態になるか、痙撃の原因になる。
  • 筋肉が痙攣して、口が開きにくくなる。
  • 筋肉の緊張により頭痛が起こる。
  • 歯痛、筋肉痛、頭痛が組み合わさって、緊張と咬合ストレスの原因となる。
  • 緊張とストレスは、うつ状態を引き起こす。
  • 下顎の位置異常と筋肉の痙攣が組み合わさって、顎関節に問題を引き起こす。
  • 顎関節の中に障害が起こり、筋肉の痙攣と合併して、顎関節が変性関節炎の変化を始める。
  • 1〜13全てが生じる。
  • 何も症状は発生しない。

1〜15までの状態は一本のあっていない人工の歯冠を被せることによって起こる生体の反応である。もし、不可逆的な生体の変化が起こるまでに調整できれば、全ての症状は消滅することになる。

※参考
『オクルージョンの臨床』
Peter E.Dawson 著/丸山剛郎 監訳/川村貞行 訳 より

歯が登場する言葉

■奥歯にものがはさまる 思うことをはっきり言わないさま。しっくりとせず打ち解けない。
■ごまめの歯ぎしり 力量がない者がむやみに悔しがること。
■歯牙(しが)にかけない 相手としてまるで問題にしないこと。
■歯に衣(きぬ)を着せない 飾らずにありのままを言う。
■歯が立たない 力が違い過ぎて、とてもかなわないこと。
■歯の根が合わない 寒さや恐ろしさのために、がたがた震えるさま。
■歯が浮く 軽薄な行動を見聞きして不快を感じる。
■歯の抜けたよう まばらで不揃いなさま。うつろなさま。
■歯を食いしばる 無念さ、怒り、苦痛などをこらえるさま。
■唇歯輔車(しんしほしゃ) 相互の利害関係が極めて密接で、一方が滅びると他もたちゆかないこと。
■切歯拒腕(せっしやくわん) (歯ぎしりをし、腕を握りしめて)ひどく悔しがる様子。
■明眸皓歯(めいぼうこうし) 美しい目と白い歯。美人の形容。
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